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シンセサイザー(鍵盤付き) [楽器・機材紹介]

自分のスタジオにある鍵盤の付いたシンセサイザーを紹介します。
上から、KORG POLY-800、CASIO VZ-1、CASIO CZ-1000です。
シンセサイザー(鍵盤付き)

◆CASIO CZ-1000CASIO CZ-1000
1986年頃に購入。初期のデジタル・シンセで、CASIO独自のPD方式の音源を採用しています。
仕様は、8音ポリ(実際には2音をレイヤーするので4音)、ベロシティーなし、49鍵盤、エフェクトなし、定価11万円でした。
当時は結構人気機種だったと思います。

当時、オリジナル曲を録音する際に、ギター以外の音を入れようと思って、始めて買ったシンセサイザーだったのですが、当時のシンセでは本物の楽器の音が出せる訳でもなく、ほとんど役に立ちませんでした。
ただし、音作りはアナログ・シンセのようにとても分かりやすく、いろいろな音を作って遊んでました。
シンセの基本を身に付けることができたと思います。
ただ、まだMIDI機材(シーケンサー)はなかったので、自分で弾くしかなく、初めての鍵盤に苦労しました。
当時の演奏はこの曲で聴くことができます → Dream of a Little Future

後に、エレクトリックな音を中心とした3rdアルバムで主にシンセ・ベースとして活躍しました。
純粋なアナログ・シンセのように耳障りなほどのエグイ音は出ませんが、アナログ的な太い音とデジタル的な金属音も出せる良いシンセだと思います。
今はまた冬眠中です。

◆CASIO VZ-1CASIO VZ-1
1989年頃に購入。当時、MIDIの打ち込みを始めたので、複数のチャンネルを演奏できるシンセが欲しくて買いました。
PD音源の進化版のiPD音源を採用しています。
仕様は、16音ポリ、ベロシティーあり、61鍵盤、エフェクトなし、定価13万7千円でした。
当時は、YAMAHAのDXシリーズが全盛期でしたが、値段も高く操作も難しそうなので、こちらにしました。
今となってはレアな選択でした。

CZ-1000と同様に本物の楽器の音は出ませんが、いかにもなシンセ音は多彩に出せるので、曲作りには必ず使っていました。
ここで紹介しているほとんどの曲で使っています。
ただし、そのままでは音が細いので常にコーラスとリバーブをかけて使用しています。

音色は多彩になりましたが、残念ながらCZ-1000のように簡単には音作りはできなくなってしまいました。
なので、ほとんどプリセット音色しか使っていませんが、苦労して作ったお気に入りの音色がいくつかあって、たびたび使っています。
こちらで聴けます → Weekend Dancing

現在でも打ち込み用の鍵盤として活躍しています。
今でもシンセの音色が必要な時には曲作りに使っています。

◆KORG POLY-800KORG POLY-800
1980年代後半に購入したと思われますが、連れが持ってきたので自分の元に来たのは1994年です。
一応、デジタル・シンセの範疇に入りますが、波形合成はアナログのようです。
仕様は、8音ポリ(実質4音)、ベロシティーなし、49鍵盤、エフェクトなし、定価9万9千8百円です。
アナログライクなシーケンサーも搭載しています。発売当時は大ヒットしたそうです。

音作りはとても簡単ですが、音色の外部への保存がカセットテープです。
また、音程が安定しないので、ギターのようにチューナーで合わせるなど、使い勝手にいろいろと時代を感じさせます。

長らく使わられずに放置していましたが、3rdアルバムで大活躍しました。
とても分厚くギラギラしたシンセ・ストリングスなどが得意です。
こちらで聴けます → 3rdアルバムの2曲目"New odyssey"です

ムーグを代表とするアナログ・シンセの系統の音色が、当時、この値段で買えれば大ヒットするはずですね。
今はまた冬眠中です。


◆CASIO GZ-5CASIO GZ-5
おまけでもう一つ。ミニミニ鍵盤のキーボードです。
MIDIの打ち込み時にPCのキーボードの横に置いて使うための機材です。
一応、16種類の音は出ますが、とてもチープで子供用のおもちゃみたい代物でシンセとしては使い物になりません。
現在は、主にシーケンス・ソフトの録音や再生を遠隔操作するために使っています。
このキーボードからMIDIの発音情報を受けるとソフトが動くように設定をしています。
アコギのマイク録りの時は、雑音を防止するためにPCから離れる必要があるため重宝しています。

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このように昔は大のCASIO党でした。他の楽器メーカーよりかなり安い値段で、個性のある商品を出していました。
現在はプロ向けの楽器から撤退してしまい残念です。


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コメント 6

ひょい。

おお、興味深そうなシンセ、たくさんありますね~!
私もCASIOは電子ピアノを1台だけ持っているのですが、基本YAMAHA信者なのでCASIO製のシンセは持っていませんし弾いたこともありません。
しかしYOUTUBEとかでもCASIOのシンセはかなり良い音であるし、機能も高性能なので人気が出そうなのですが、今一ブレイクしません。これはいったい何故なのかが不思議です。
また1980年代のシンセと言うことでこの頃は、同時発音数が限られていて現在のMIDIでバンドやシンフォニーを再現することは不可能なのですが、それでも当時らしい独特の音色があり、今でもライブとかでは十分通用する音だと思います。
by ひょい。 (2013-07-21 18:20) 

ok-rock

>ひょいさん
CASIOはYAMAHAよりかなり安い範囲で製品を出してました。悪く言えば安かろう悪かろうなので、キーボーディストがメインで使うのは難しかったと思います。CASIOが得意なのは初心者向けのおもちゃ的なキーボードなのでそのイメージもありますしね。
CZシリーズはアナログシンセ的な音をデジタルで安定して容易に操作できる点は、とても優れていました。でも、時代は圧倒的にYAMAHAのDX7の音でしたからね。
それに、やっぱりアナログ系はつまみがたくさん並んでないとダメですね。デジタルの黎明期に出た変わり者でした。
by ok-rock (2013-07-21 20:27) 

rimix

3段キーボードには憧れました。
弾けもしないのに…(笑)

最初はJUNO-6(83年)で、MIDIも無い、セットした音のメモリーも無いでしたが、音を作って遊んでました。
なんか、似た境遇ですね。

miniキーボードはSW替りに使用ですか?
機能を余すことなく使ってらっしゃいますね。
凄いわ~
by rimix (2013-07-21 21:54) 

ok-rock

>rimixさん
3段と言っても下のやつは床に正座しないと弾けません。かなり無理やりです(笑)
JUNO、あのスライダーの並んだ姿いいですね。欲しかったけれど高値の華でした。
ミニ・キーボードは以前は打ち込みのマスター・キーボードだったんですが、我ながら捨てずに上手く再利用できました(*^_^*)
by ok-rock (2013-07-21 22:22) 

haku

いろいろ持ってますねぇ、素晴らしい♪
自分も昔はいろいろあったんですが、
今はDX7-Ⅱだけです ^^;
by haku (2013-07-23 19:41) 

ok-rock

>hakuさん
DX7-Ⅱ、、、一世を風靡しましたね。まさに自分は値段が高くてあきらめたやつです。うらやましい!
by ok-rock (2013-07-23 23:48) 

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