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"Days" オリジナル版 [オリジナル曲]

前回、アップしたオリジナル曲の"Days"ですが、記事に書いた通り作曲は1989年で、その当時の音源が残ってますのでアップします。ただし、歌は入ってなくシンセで仮のメロディーを入れてます。今さらの音源ですが、当時の録音機材の紹介も兼ねて記事にしてみます。

MC-300 & DDD-5

今では考えられないと思いますが、当時はまだPCは普及してなく、かろうじてMIDI機器が普及し始めた頃でした。さらに自分はアコギやベースもなく、基本、エレキとシンセ1台(CASIO VZ-1)で曲を作ってました。
"Days"はアコギの伴奏が主役の曲ですが、それさえも頭の中の空想のアレンジでしかなく、ありものの楽器・機材でそれらしく作るしかない時代でした。さらにインターネットもなく、オリジナル曲の発表形態はカセットテープでした。

ということで、今回アップした当時の音源の機材リストです。その後、シンセ(Roland U-220)、エフェクター(Boss SE-50)を買い足したのを除き、1stアルバムの制作時(1993年)と同じ機材です。

シーケンサー : Roland MC-300
ドラムマシン : KORG DDD-5
シンセサイザー : CASIO VZ-1 (ベース、シンセで4チャンネル使用)
エレキ : いつものストラト (クリーンのバッキングとディストーションのソロ)
アンプシミュレーター : ROCKMAN X-100
レコーダー&ミキサー : TASCAM 688
エフェクター : Roland DEP-5、YAMAHA SPX-90Ⅱ

過去に紹介していない機材を紹介します。自分はいらなくなった機材は、すぐに売却するか捨てるのですが、なぜかこれらの機材は捨てられずに残ってます。それだけ、苦労を共にした愛着のある機材なのかもしれません。

◆Roland MC-300
Roland MC-300
PCがない時代は、このような単体の機材でMIDIの打ち込みをしました。フロッピー・ディスクで起動とデーターの保存をします。十数文字の液晶表示で数値を見ながら曲を作り込むので、MIDIのフォーマットに精通していないと何もできません。これで曲を作るのは、根気と想像力が必要でした。

◆KORG DDD-5
KORG DDD-5
ドラム音色はこれで鳴らしてます。一応、サンプリング音源ですが、多分12ビット程度。あまりドラムに聴こえませんし音色のバリエーションはほとんどありません。単体でも打ち込みができますが、データーのバックアップはカセットテープです。この曲では、MC-300で打ち込みをして音源のみを使用してます。

◆TASCAM 688
TASCAM 688
カセット・テープを使用した8トラックのレコーダーと20チャンネルのミキサーが合体した機材です。1トラックを使って同期信号を録音し、MC-300の打ち込みと同期演奏をします。残りの7トラックにギター類を録音しますが、今回はバッキングをステレオで2トラック、ソロの1トラックのみ使用しています。もちろんアナログなので、PCのDTMアプリのように録音後の編集はできないので、絶対に間違わないでギターを弾けないと作品になりません。

当時、すでに作曲・編曲はそれなりの技量を身に着けていたと思いますが、頭に描いた音を実現するのには、まだ十数年先まで機材の進歩(低価格化)を待たなければなりませんでした。アマチュアがオリジナル曲を作るのは困難な時代でした。でも、それだけに苦労から得るものも多かったのかもしれません。

と言うことで前回アップしたボカロ版は、当時作りたくても作れなかった音の再現になります。ということで、当時の音源をどうぞ!

 

(作詞、作曲 : 1989年12月、製作 : 1990年7月)
Copyright 2015 Katsumi Ochiai 

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コメント 4

rimix

懐かしい!
MC-300は当時流行りましたよね?
で、TASCAMで同期再生。
私も同じくらいの時に宅録を始めましたが、恵まれていたようですね。(^^ゞ
ただ、TASCAM-688 には手が出ませんでした。
不思議なのが、MIX時ハイ落ちが感じられないことです。
また、この頃AMPsimulatorがあったのは、知りませんでした。
これ、画期的でしたね。
ギターが良い音で録れてます。

by rimix (2015-05-16 18:28) 

ok-rock

>rimixさん
懐かしいですか!MC-300は名機ですね。今どきの人は「これ何?」って感じかもしれませんね。
自分は、これより数年前から宅録をやっていたので、この機材は第3世代目ぐらいです。一気に投資したのですが、期待したようには作れませんでした。
ミックスがハイ落ちしていないのは、今回アップしたのが当時のカセットテープのマスターではないからです。
今回アップしたのは、3年後ぐらいにDAT(デジタル・テープ)へリミックス。さらに10年後ぐらいにPCへコピー。そして数年前にPC上でリマスターと言う流れで、代々、データーを維持してきました。
ギター録りのROCKMANは、それだけではアンプシミュにならないので、リバーブなどのエフェクターとの組わせで何とかそれっぽく録りました。苦労しました!
by ok-rock (2015-05-16 22:14) 

CountryBoy

ご無沙汰致しております。
久し振りにブログをアップいたしました。
楽器を持つ気にもなれませんでしたが・・
何とか頑張ります。
by CountryBoy (2015-05-17 17:41) 

ok-rock

>CountryBoyさん
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
気持ちも生活も大変だと思いますが、バンドで気が紛れると良いですね。また、こちらへもお越しください。
by ok-rock (2015-05-17 21:24) 

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