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"It's my life~" その6:ボカロの調声 [ボーカロイド曲:制作中]

前回の記譜&ボカロ入力編に続いてオリジナル曲の製作過程の6回目。今回はボカロの調声、パラメーターの調整で曲に合わせた歌に作り込みます。また、コーラス・パートも追加します。ボカロを使うのは、まだ今回で4作目なので調声についてはまだまだ手探りです。自分のやり方が一般的なのかは分かりませんが、一応、やったことを書いておきます。

まず、始めに基本的な声質を決めます。もっとも効果があるのはGender Factorです。値を変えると小さな女の子から男っぽい声に変っていきます。今回は繊細さよりも図太い方が曲に向いているので、少し男っぽい方へ振ってます。また、Breathiness(息っぽさ)を上げて、少しかすれ気味の声にしてロックっぽさを出してます。後は、BrightnessとClearnessを上げて張りのある通る声質にしました。以上は、1曲通して値を固定にしてます。

曲中で値を変えるオートメーションとしては、Dynamics(音量)を、ほぼ1音毎に細かく書き込みます。この辺りは、MIDIの打ち込みでも細かくやっているので、その延長でやってしまっててやり過ぎかもしれません。基本的には、Dynamicsでメリハリをつければ、他のパラメーター調整は重要ではないようです。

次に音程の不安定さを調整します。音同士を滑らかにつなぐレガートや歌い出しのしゃくりあげ(低い音程から上がってくる)などです。そして、一番重要なのはビブラートで、これを強めれば、「上手い歌手」になります。どれも強めれば人間ぽくなりますが、音程が不安定になってくるので加減が難しいですね。
 
最後にアクセントをつけます。これは音量ではなく子音の長さ等の発音を変えます。いくつかパラメーターがあります。どれも変化が出にくいですが、ロック系だとこれがないと平坦な歌になってしまうので試行錯誤してます。


と言った感じで調声を終えたら、次はハーモニーやコーラスを加えます。ボーカルをコピペして音程を変えるのと、単純に「う~」のコーラス・パートを打ち込みます。どこまでやるかはアレンジ次第ですが、今回はバックが基本ギターのみでシンプルなので、厚く4声でコーラスをつけました。ボカロのキャラクターは"Straight"にして声質も明るくしています。


と言った感じで調声後の結果、また1コーラスのみです。調声のパラメーターはたくさんありますが、基本的には初期設定の値がもっとも自然です。なので、今回も大胆な変更はせずに自然な感じにしました。この後、ボカロをオーディオ・データーに変換して、音楽制作用のPCでの作業に戻ります。

◆ボーカロイドのみ(調声後)


◆ボーカロイド(調声後)+仮オケ

作業6日目 ・・・ 所要時間 : 6時間(まだ、慣れないので時間かかりました)

(製作期間 : 2015年6月~)
Copyright 2015 Katsumi Ochiai

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rimix

今回はボカロ操作がわかり面白いです。
考えていたよりシンプルな気がしますが、調整となると難しいのでしょうね。
ok-rockさんが悩んでる姿が目に浮かびます。
by rimix (2015-08-09 16:14) 

ok-rock

>rimixさん
ボカロの作業は歌詞を入れるのを別にすればMIDIの打ち込みとさほど変わりません。しかも、前後の音程や言葉の関係で自動的に歌らしくなります。なので、シンセでメロディーを打ち込んで作り込む作業より、かなり楽です。
しかし、自動なだけにパラメーターを調整しても結果が変わらない時も多く、思い通りの結果にならないのが難しいですね。
by ok-rock (2015-08-09 20:28) 

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