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上手いギターの演奏とは? [雑感]

今回はとても抽象的な話題ですが、上手いギターの演奏とは、、、と言う雑記です。かなり主観的な内容になります。スイマセン。

Shred guitar

ギター、特にエレキの練習を始めると、多くの人は速く弾くこと(速弾き)が大きな壁として立ちはだかると思います。1~2年練習して指が動くようになってもプロの演奏にはどうしても追いつかないことは誰でも体験すると思います。特に、ロック系だと速いフレーズがカッコ良いこともあり、どうしても壁になります。

そのせいか、演奏の技量=速弾きとなりがちです。しかし、演奏は感情を表現するものなので、上手い演奏とは感情表現が多彩なことです。もちろん、速弾きができる余裕がないと感情表現は難しいですが、速さだけでは表現はできません。それには、発音の微妙なタイミング、強弱、ビブラートなどの音の時間的変化、そして多彩な音色の弾き分けなどの総合的な技量が必要です。

どれも重要ですが演奏の技量で最も差がつくのは音色だと思います。例えば、バイオリンやピアノなどの一流のクラシックの演奏を聞くと、アマチュアの人とは全く異なる綺麗な音色を出します。曲調によって、また一音毎にも大きく異なる音色を弾き分けて、本当に多彩な音色です。

エレキだとエフェクターやアンプなどの機材によって音色を変えることができるので、つい技量で音色を弾き分けることがおろそかになりがちです。ただし、機材による音色変化は1音1音の音まで変えられるわけではないので、感情表現にはなり得ません。なので、それに頼ると平坦な演奏になりがちです。

実際のところ、右手と左手だけでどれだけ多彩な音を出せるかは、初心者・中級者のうちは体感できないかもしれません。何年も弾き続けて、ある日、「そういう事か!」と気が付くものです。多くの楽器では初心者が音を出すだけでも大変なので音色の重要さは初心者のうちから実感しますが、エレキは始めから容易に音が出せる楽器なので、一番大切な音色をないがしろにしがちなのかもしれません。

自分自身の経験ですが、速弾きなどの技量は練習量に比例して身に付きますが、音色などの感情表現はそうもいきませんでした。30年以上弾き続けてきて、最近、やっと分かり始めた感じです。重要なのは楽器と一体になることのような気がします。そのために重要なのは、一つの楽器や機材を使い続けることだと思います。分かってくるとピック一つでも変えるのは難しいです。


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