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"明日への扉" 音作り編 [ボーカロイド曲:制作中]

先週公開したボカロのオリジナル曲"明日への扉"、いつものように製作後記です。今回は、バスドラムやベースの低音の音作りをアレンジから抜き出して音で紹介します。


今回はテクノな要素を取り入れたポップスでした。この手の曲は4つ打ちのバスドラと前面に出るシンセベースなどの低音がアレンジの肝だと思います。どちらもドスンと来る低音と主役並みに主張する中高域の両立が重要だと思います。

今どきの音ではあるので、最新の機材ならプリセットの音色やエフェクトで出来てしまうのかもしれませんが、自分は古い機材なので、ちょっと工夫してみました。そのあたりをピックアップしてみます。紹介する音は、曲の2コーラス目の後半(動画の2:01から)から抜き出してます。

1.バスドラ:基本の音
 シンセの音ですが、ドスンとした低音とペタっという中域がミックスされた音ですね。

2.バスドラ:低音の補強
 もう一つの音色を重ねます。より低音を強調した音色を選びました。

3.バスドラ:ミックス
 1と2をミックスしてます。2の音が少し弱めです。

4.ドラム:エフェクト
 さらにイコライザーで低音を調整し、リミッターで音圧をあげ、ゲートリバーブをかけました。

5.ドラム:完成形
 4に上物の音を加えてドラムは完成です。

6.ベース:基本の音
 ノコギリ波のいかにもなシンセベースです。レゾナンスを高めに設定して派手にしてます。

7ベース:低音の補強
 低音を強調するための音色。アクセントの箇所のみ鳴らしてます。

8.ベース:ミックス
 6と7をミックスしてます。7が少し弱めです。

9.ベース:完成形
 イコライザーで低音を調整して完成です。

10.ドラム&ベース
 両者をミックスしてリズムの完成。これだけもカッコいいかな?

11.バッキングの完成
 シンセの上物とエレキを加えてバッキングが完成です。

こんな感じで音を作りながらアレンジを進めていきました。常にすべての音を鳴らしているわけではなく、箇所によって抜き差ししてアレンジをするのもこの手の曲の常套手段ですね。センスを問われるけど楽しい作業です。

いつものようにトラックの構成も書いておきます。

明日への扉 PianoRoll

 シンセサイザー ドラム Roland XV-3080 : 3トラック
 シンセサイザー シンセ類 Roland XV-3080 : 9トラック
 サンプリング スネア : 1トラック
 エレキ・ギター : 1トラック
 ボーカロイド : 3トラック

(製作期間 : 2019年8月) 

Copyright 2019 Katsumi Ochiai


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