SSブログ

宅録史8:ライブで打ちのめせ [連載読み物]

自宅録音の黎明期を語る自分史の続きです。

 << 1回目のお話 | < 前回のお話 | | 次回のお話 >

社会人になってからは作曲のかたわらにバンドもやっていました。作曲・録音は一人で引き籠ってやるものなので仲間とやれるバンドは良いものです。当初は、自分も含めて演奏があまり上手くなかったので簡単な曲をコピー曲をやってましたが、2年ぐらいしてメンバーチェンジをした機会をみてオリジナル曲をやることにしました。

と言っても他のメンバーは作曲やアレンジを出来ないので、ボーカルから歌詞をもらって一人で作りました。いつものようにシーケンサーとMTRでアレンジまで仕上げましたが、オリジナルをやる以上、バンド・メンバーが自分のパートを工夫出来るように極力シンプルなアレンジにし、カセットテープでメンバーに渡しました。

宅録史_08

その後4、5年に渡ってバンドは続き、オリジナル曲は合計10曲となりました(こちら)。何十というライブやコンテストなどのステージでオリジナル曲を演奏出来たのは作曲活動にとって嬉しいことでした。

しかし、バンドでオリジナル曲をやることは難しいです。コピー曲と異なり、演奏者にはお手本となる上手な演奏がありません。当然、作曲者である自分には、作った時点で頭の中に明確なアレンジがありますが、これを伝えることは難しいです。聴いていもらうのが手っ取り早いですが、完璧にデモを作り込んで、その通り演奏してもらうのでは、バンドメンバーにとってはコピー曲と変わらなくなってしまいます。演奏者のアイデアをアレンジへ反映してバンドとしての音を作っていくのが理想だと思いますが、なかなか難しい作業ではあります。

とは言え、元々、ポップな歌物が好きだったので、それを作曲してバンドで演奏できたことは、とても楽しかったですし、また次々とアイデアが浮かんできて、作曲の技量も上がりました。それもあって、とても良く出来た曲が多いと思います。難しい面も多かったですが、一人で録音する作業とは違う経験を得られたと思います。

 今回の教訓:バンドでオリジナル曲をやるのはとても難しい

nice!(23)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 23

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。