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機材の進歩と習得 [雑感]

今回は、ちょっと取り留めのない作曲の話。機材の進歩と習得と言う作曲に限らず普遍的な難問です。

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今のようにコンピューターがなくアナログのレコードの時代では、作曲を覚えることは複数の楽器を習得することから始まり、何をするにしても勉強して練習して覚えての試行錯誤でした。何年もかけても1曲目の完成にたどり着く人は稀でした。逆に今ではPCとアプリを買いプリセットしてある素材を組み合わせれば、あっという間に曲らしいものが出来てしまいます。

技術の進歩により、素人でもプロに近い製作が出来るのは作曲に限ったことではないと思います。特にコンピューターの恩恵を受けやすい分野では顕著です。技術の進歩は否定できませんし、今の時代に昔のように何年も苦労することが良いとも思えません。

特に、楽器の習得はとても時間がかかるので、作曲を目指す人にとっては大きな負担です。しかし、PCの恩恵で楽器の習得が不要になったからと言って、初心者うちにPCの力で曲らしきものが出来てしまうことが良いことなのかと言うとそうとも言えません。

作曲に限らず何かを習得するためには、その前段階に多くの知識の吸収が必要だと思います。作曲なら多くの曲を聞いて、それらがどんな楽器のどんなフレーズで出来ているかを分析して、系統立てて知識として吸収する必要があります。楽器を習得するとなると、その過程で何年もそれをやらざるを得ない状況になるので、楽器が弾けるようになるころには知識も溜まり作曲の準備も整います。

技術の進歩で曲らしきものはすぐに出来ますが、知識が足りない状態では、自分の作りたい曲にはならないでしょう。曲は出来たけど何か違うとモンモンとすることになるかと思います。やはり、知識の吸収のためには、それから何年も勉強が必要だと思います。ただし、曲の分析もコンピューターの力が手助けしてくれますし、勉強する時間も短縮できると思います。それだとしても長い年月がかかるのは変わらないと思います。

タグ:習得 作曲
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