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YAMAHA 02R ② [楽器・機材紹介]

前回の続きで、YAMAHA 02Rの機材紹介です。今回は、長年、我が家で活躍してきた時の使い方についての説明です。現在ではメインが新Mac miniとLogic Proに置き換わってるので使い方が変わってますが、そちらはそのうち記事にします。

YAMAHA 02R

音楽制作に使っているPC(旧Mac)は、昔々の非力なマックだったので、昨今の音楽制作環境のようにPC内ですべての作業は出来ませんでした。録音はPC内にしますが、どちらかと言うと、我が家ではPCより02Rの方が主役でした。

まず、録音ですがマイクなどすべての入力は02Rでデジタル変換してPCへ送りPC内へ録音します。マイク・プリアンプの音色がお気に入りなためです。YAMAHAらしいクリアな音ですが、少し過大入力した時の音圧や音色の艶の出方がとても気に入ってます。デジタル機材でありながら、アナログ回路もとても優秀なのだと思います。

ミックスダウン時は02Rが活躍します。PCに録音した音声はPC内で音量の調整やオートメーションは設定しますが、PC内でミックスはせずにパラアウトのままデジタルで02Rへ入力します。PC内でのエフェクトもコンプレッサー等を数個使う程度で、それ以上はPCのパワーが足りなくて無理です。

同時にMIDIで演奏される外部のシンセ類はPC内へ音声として録音はせずに、アナログで02Rへインプットして02R内でミックスします。オートメーションの代わりに02Rや外部のシンセ類をMIDIで操作することも多いです。02R内にオートメーションを記録することも可能ですが、現在では使ってません。

このようにPCから再生される音声とPCからMIDIで演奏される外部のシンセが同期されて02Rへ入力され、外部のエフェクターも含めて、すべての音声が02Rでミックスされます。そして、ミックされた音をPCへ戻してミックスを録音します。信号の流れ下図です。

02R Setup

と言った感じで前時代的なシステムですが、ムービングフェーダーで視覚的にバランスが把握しやすいこと、そして、なんと言っても音がとても良いことが02Rを使い続けている理由です。特にミックス時にかなりピークをオーバーしてもデジタル的な歪にならなず、アナログ的に歪むのもお気に入りです。

現在ではデジタル・ミキサーは、ライブで使われる一部のプロ用しかなく、02Rは音楽製作がデジタル環境になり、その後、急速にPCへ移行する過渡期に生まれた一時的な産物だと言えます。しかし、YAMAHAの技術と経験が詰め込まれた02Rは、数値では表せない音の品質を含めて、プロのクオリティーがアマチュアにも買えるという点では貴重な機材かもしれません。

タグ:YAMAHA 02R
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