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"降り積る雪の中" 作詞編 [ボーカロイド曲:制作中]

ボカロ曲の製作を再開しました。今年の1曲目。いつものように歌詞の紹介からです。

Furitsumoru Music

今回はアコスティックな曲の予定でアコギをメインにアレンジをする予定です。去年は、ハード系、エレクトリック系の曲を作ってきたので、とても久しぶりです。1年ぶりで同じ季節に作っているので、前回のアコギの曲の詞も雪がテーマでした。

基本、アコギは録音以外では弾かないので、1年ぶりにアコギが弾けるかが心配です。それもあってではないですが、今回はとても短い小曲の予定です。でも、強く気持ちを入れた曲にしたいとも思ってます。季節に合わせた詞にほっこりと心温まるようなアレンジを合わせたいなと思ってます。

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  降り積る雪の中

凍る空を見上げたなら 手を取り合う
君の暖かい気持ちが 僕を包む

また会えたねと笑う君 いとおしくて
今は君と二人だけで 歩いて行く

降り積る雪の中に 消えてゆく明かり
つないだ手が温かく 二人なら行けるよ

降り積る雪の中で 二人は進む
暖かいこの気持ちが 二人にはあるから

いつまでも君と二人で 手をつないで

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(製作期間 : 2020年1月~) 

Copyright 2020 Katsumi Ochiai

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ボカロの調声のやり方 [楽器・機材紹介]

最近はボカロ曲を中心に曲を作ってます。音程と歌詞だけ入力すれば、それなりにボカロは歌ってくれますが、それだと単調な感じは拭えません。そこで、1音毎に各パラメーターを調整していきます。いわゆる調声です。今回はそのやり方の解説です。すべてPiapro Studio上でやります。画像は以前公開した曲「明日への扉」から抜粋です。

Piapro_01
Piapro Studio 3パートの曲

どういう風に歌わせるかは好みによるかと思います。ボカロの場合、あまり作り込まずにあえて機械っぽく歌わせるのもありだと思います。自分も自分的にカッコよく聞こえるように調声しているだけで、特に決まりごとはありません。どちらかと言うとロックバンドのボーカル的な歌わせ方なので、細かい表情よりアクセントが重要だと思って調声してます。では、解説です。

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メインのボーカル・パート、サビの出だし

■音色の設定Piapro_03
始めにGender、Breathiness、Brightness、Clearnessの4つのパラメーターで音色を決めます。よりロックっぽくするために、Genderを男性的に、Breathinessを上げてかすれた感じにする場合が多いです。Brightness、Clearnessは、最終的にミックスダウンする時の音質を見越して調整します。Brightnessが高域、Clearnessが超高域と捉えてます。これらのパラメーターは固定の場合が多いです。

■音量の設定
次に強弱です。ここから先は、地道に1音毎に調声していきます。始めにVelocity(子音の長さ)とDynamics(音量)を書き込んで行きます。どちらも強拍は高く、弱拍は低く設定します。また、Dynamicsは、時間軸で変化させます。音の出だしと最後の音量を低くして、音の途中でピークを持たせます。ピークの位置が遅くなるほどソフトな印象になります。力強い歌い方は、発音から4分の1ぐらいの位置、優しい歌い方は、2分の1ぐらいの位置です。

Piapro_04

■アクセントの設定
次に、アクセントに関係するパラメーターも1音毎に調整していきます。Piapro Studioのプリセットのaccentやlegato(アクセント、レガート)などを選択すれば大半は大丈夫ですが、さらに強調したい箇所は"ディケイ"や"アクセント"のパラメーターを上げていきます。また、さらに強調するためには音を短く(スタッカート気味に)するなど各音の長さも合わせて作り込みます。

Piapro_05

■音程の設定
次に音程のパラメーターです。フレーズの区切りの頭では、いわゆるしゃくりあげのために"ベンドの深さ&長さ"を、長いフレーズでは"ビブラートの長さ&種類"を設定します。Pitch Bendで音程を動かすことはほとんどしません。

Piapro_06

ほとんどのパラメーターの個々は変わったかどうか分からない微妙なのが多いですが、複数のパラメーターを変えると関連して効果が表れるようです。なので、何度も聞き直しながらの修正作業になるので大変ですが、思ったように歌ってくれようになると楽しい作業です。


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"陽だまり" 音作り編 [ボーカロイド曲:制作中]

先週公開したボカロのオリジナル曲"陽だまり"、いつものように製作後記です。今回もシンセによるドラムとベースの音作りをアレンジから抜き出して音で紹介します。


今回はおとなしめの歌のバックで派手なシンセをアレンジしましたが、ミックスではバランスを考えて目立たないようにバランスを取りました。今回は、その派手なリズムパートを抜き出して、音作りの過程を紹介します。紹介する音は、曲の2コーラス目のAメロ後半(動画の1:51から)から抜き出してます。

1.ドラム
 シンプルなフレーズで、音はバスドラム、シンバル、ハイハット、タンバリンです。

2.バスドラムの追加
 低音を強調するために、TR-909系の音色で強拍のみ打ち込んでます。

3.スネアの追加
 サンプリング音源からみつけたこれもTR-909系の音色。ゲートリバーブで音圧を出してます。

4.スネアのゴーストノートの追加
 TR-808系のスネアを16分音符で細かくちりばめて、スピード感を出してます。

5.ベースの追加
 レゾナンスの効いた派手なシンセ・ベースで完成です。

これだけ聞くと、元の曲とは全然違う曲のリズムに聞こえますね。

いつものようにトラックの構成も書いておきます。

陽だまり PianoRoll 2

 シンセサイザー ドラム Roland XV-3080 : 4トラック
 シンセサイザー シンセ類 Roland XV-3080 : 10トラック
 サンプリング スネア : 1トラック
 エレキ・ギター : 1トラック
 ボーカロイド : 6トラック

(製作期間 : 2019年11月~12月)  

Copyright 2020 Katsumi Ochiai

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"陽だまり" feat. MEIKO [オリジナル曲:ボーカロイド]

1週間、間が来ましたが、作詞編アレンジ編エレキ録音編と制作過程を紹介してきたボカロのオリジナル曲を紹介します。しっとりとゆったりとしたテンポの曲で、今回もシンセ中心でアレンジしました。今回もオリジナルのイラストを使った動画を作ったのでご覧ください。


リンクはこちら → https://youtu.be/sTG57u03MQ8

シンセを主としてテクノの雰囲気を入れたアレンジも3曲目(前作はこちらこちら)。今回はアコスティックなアレンジが合いそうなしっとりとした曲ですが、あえてミスマッチなアレンジに挑戦しました。かなり派手な音色をたくさん使ってますが、ボカロをしっとりと歌わせたりコーラスを多用したりして、うまくバランスが取れたかなと思います。

シンセだと何の制約もなくいろいろな音色を使えるので、アレンジ作業はとても楽しいです。この路線は、とても好きですが、やっぱりアコスティックなのも作りたくなってきたので、一休みしようかと思います。でも、また、そのうち作りたいですね。

演奏ですが、ドラム、ベース、シンセ類は打ち込みのシンセ(Roland XV-3080)。サンプリングも使ってます。エレキはいつものフライングV、アンプシミュはLine 6 Pod2.0でMesa Boogie DUAL RECTIFIER(1994年)です。ボーカロイドは、MEIKO V3です。

動画と同じ音源ですが、いつものようにMP3もアップしておきます。

(製作期間 : 2019年11月~12月)  

Copyright 2020 Katsumi Ochiai

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