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メロディーが浮かぶ時:前編 [雑感]

今回は、久しぶりにつらつらと雑感です。お題は「メロディーはいつ浮かぶか?」です。自分は作曲を趣味としてますが、作曲は趣味としても職業としても、とても希少な存在です。なので、普通の人からみると特殊技能なようで、「なぜ曲を作れるのか?」という素朴な疑問をよく受けます。自分は自己流で作曲を覚えたので、ちゃんと教育を受けた人がどうやっているか分かりませんが、自分なりにどのようにメロディーを生み出すかを書いてみます。
 
Staff notation 1
 
◆その1 伴奏から作る
コードやリズムのパターンを先に作り、それに合わせて、あれこれと鼻歌やギターを弾きながらメロディーをつける方法です。曲を作りはじめた頃はコード進行の知識が乏しく、メロディーにコードを付けることができなかったので、この方法でやってました。

この方法は一番簡単ですが、先にできたコードの構成音を拾ってるだけなので、メロディーとしては自由度がなく決まりきったものしか出来ないと言えます。なので、作曲が分かってきてからは、あまりこの方法はやってません。

ただし、今でも間奏などメロディー重視ではない個所で複雑なコード進行やリズムをやりたい時はこの方法の場合もあります。また、サビのメロディーだけ先に作り、後からAメロを作るような時は安直にコード進行だけつなげておいて、最後にせっぱ詰まってからこの方法で辻褄を合わせることもあります。

◆その2 : メロディーから作る
メロディーと簡単なコード進行を先に作って、後からコードを変えながら伴奏をアレンジしていく方法です。作曲ができるようになってからは、ほとんどがこのパターンです。特に歌物はこのパターンが多いです。

素直でシンプルなメロディーができる反面、複雑なことはできませんが、自分のスタイルには合っているようです。また、メロディーができた時点で曲のイメージや構成がはっきりするので、後はアレンジに集中できます。なので、曲作りの途中で悩みにくく完成までたどり着きやすいです。

メロディーが先なので、自転車での散歩中だったり、通勤の車内だったりで、頭の中でイメージして鼻歌等で音程を確認します。いきなりメロディーを生み出すためには、頭の中でイメージをする訓練が必要だと思います。イメージが固まったらギターなどで音符を取りながら簡単に仮のコード進行をつけます。ちゃんとしたコード進行は、後日、アレンジの段階で確定することが多いです。

◆その3 : 技巧的、数学的に作る
数個の音列を、ひっくり返したり、ずらしたり、スケールを変えたりしながら発展させて曲にしていきます。全音音階などの特殊なスケールやカノンなどの作曲技法を使う場合は必須です。高度な音楽理論が必要とされるので、これだけで1曲完成させるのは自分には至難のワザなので、部分的に間奏などでやる場合が多いです。

この方法は一般的ではないと思いますが、自分はクラッシック(特にバッハ)から影響を受けたせいか、わりかしよくやります。数個の音列(モチーフ)から複数の基本的なメロディー(テーマ)を作っていくのは、クラシックの基本的な作曲法のようです。

これとは逆に、乱数的に作る方法もあります。自分でPCのプログラムを組んで何曲か作ってみたことがあります。3rdアルバムにピアノ曲として2曲入れましたが、飽きてしまったのでそれ以降はやってません。

◆その4 : 突然、頭の中に浮かぶ
まれですが、メロディーだけでなく全部のアレンジも完成して、頭の中で演奏している時があります。休日の寝坊した朝、布団の中が多いような気がします。しかし、多くの場合は、起きてギターを持つまでに忘れてしまいます。

覚えていても、音を出してみるとイメージと実際の音のツジツマが合わないくて、幻に終わる場合がほとんどです。しかし、上手く行くと、すごく良い曲になる場合があります。この方法は理屈では説明できませんね。何かが降りてくるのかもしれません。

とかとか、いろいろなシチュエーションがありますが、大なり小なり、頭の中でイメージが出来てないとメロディーは出てきません。では、どうやってイメージするか? この質問の答えはとても難しいです。と言うことで後編に続きます。


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コメント 2

saia

私も子どもの時や学生の時歌を作ったことがありましたが、楽しいけれど難しいですね(>_<)
その4の「突然、頭の中に浮かぶ」はスゴイなーと思いました!
何かが降りてくる、、、もしかするとヒット曲ってこうして出来るのかな、なんて想像してしまいました。

by saia (2015-11-14 23:41) 

ok-rock

>saiaさん
コメントありがとうございます。
歌を作ったことがありますか! 最近はPCのアプリで簡単にはアレンジできるので、ぜひ曲作りに挑戦してみてください。
頭の中に浮かんだのは、数えるほどしかありませんが、世の中の名曲は、そうやって生まれたものもたくさんあるかもしれませんね。自分もあやかりたいものです。
by ok-rock (2015-11-15 16:37) 

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