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激しくうるさい音楽 [雑感]

自分は幅広く音楽を聴きますが、ハードロック・ヘビーメタル・ハードコアなどの激しい音楽はかなり大好きです。ハードロックが生まれたのは1960年台後半ですが、その後、いろいろと形を変えながらも激しくうるさい音楽は常に存在します。そのあたりを取り留めなく書いてみます。

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音楽も芸術の一つで感動を得るものであるとすると、心を揺さぶられるような美しい音楽は、まさにそれに当てはまると思います。しかし、時に人の気持ちを逆なでする激しくうるさく暴力的な音楽が、なぜ一定の需要があるのかは謎と言えば謎です。

過去には犯罪的で暴力的な心を持った人がそれに同調するので、ハードロックみたいな音楽は禁止すべきだ、、、みたいな極論もありましたが、今では現実は全く無関係だと信じられています。また、時代をさかのぼれば、一部のクラシック曲は、当時の基準ではハードロック的に激しく凶暴で賛否両論があったりしたそうです。初演時に罵声と歓声で音が聞こえないほどだったと言われているストラビンスキーの「春の祭典」などはまさにそうですね(今でも大音量で聴くととても凶暴です)。

結局、それらの激しい音楽は一部の人間の何らかの感情と波長が合うのだと思いますが、その感情は暴力的なものではない気がします。自分としては、一種の高揚感だと思います。ただし、恋や愛や友情などの人間に対する感情ではなくて、この世界に対するものです。何らかの世界が変わるのを経験した時、もしくは自分が世界を変えた(と思った)時、その高揚感だと思います。

なんだか説明が難しくて抽象的になってしまいましたが、そういう感情は10代後半から20代前半に誰もが感じるかと思います。そういう感情を音楽に求めた若者が激しい音楽を求めるのかなと思います。なので、若者が音楽を聴く限り、いろいろと形を変えつつも激しくうるさい音楽は存在し続けると思います。

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