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エレキ初心者の頃の練習方法 [雑感]

今回はエレキ・ギターを購入した頃の昔話をつらつらと書いてみます。始めてエレキ・ギターを買ったのは、大学受験が終わった高3の春休みでした。買ったのは今もメインで使用しているストラトのコピーモデルです。自分は作曲の道具としてエレキ・ギターを弾いているうちに、それなりに弾けるようになりました。普通はバンドをやりたかったり、プロのギタリストに憧れてエレキを始めることが多いと思いますので、他の人とちょっと経歴が違うようです。
 
Bach & Original tape
 
中学ぐらいからFMラジオなどで洋楽を聞いてましたが、高校になってからハードロックも聞き始めました。当時はギター・ヒーローの時代だったので、曲を好きになるにつれてギターの演奏にも興味が移りました。なので、完全に作曲の道具として割り切って買ったわけではなく、また、ギターを買ってもいきなり作曲がでいるわけでもないので、しばらくはニール・ショーン、マイケル・シェンカー、ゲイリー・ムーアといったギター・ヒーローの曲を練習してました。 

ただ、やはり演奏者として彼らと同じように弾けるようになりたいという気持ちは薄く、フレーズやコード進行を理解したら完全にコピーできなくてもいいやと言う感じでした。コピーは作曲を始めるために曲を分析すると言う気持ちが強かったです。当時はギターを始めたばかりで弾けないフレーズばかりでしたが、何カ月も練習して弾けるようになるという練習は苦手でした。1曲を習得するよりも次々と新しい曲を吸収したい思いでした。その後、コピーする曲がギター中心の曲から曲そのものやアレンジが面白いアイアン・メイデンやハロウィンなどへ移っていきました。

そして、2年目に入るぐらいからカセット・テープを使って自作曲の録音を始めました。経験1年ちょっとで弾けるフレーズはたかが知れてます。ただ、一人で曲を作るなら間違えずに弾いて録音しなければなりません。自分の演奏を録音したことがある人は分かると思いますが、録音はちょっとしたミスでも目立ってしまいます。CDなどに合わせてちゃんと弾けたと思っても、メトロノームだけで弾くと全然合わないことを経験したことがある人も多いと思いますが、録音はさらに数倍の精度が必要になります。弾けるまでひたすら何度も何度も録音を録り直すことになり、結果として正確に弾くための膨大な練習を積むことになりました。

また、同時期に作曲の勉強のためにと思ってバッハのバイオリン・ソロ曲(無伴奏ヴァイオリンのための3つのソナタと3つのパルティータ)に挑戦したのが、その後に大きな影響を及ぼしてます。この曲は超絶な難曲なので素人には弾けるわけはないのですが、楽譜を解明するためにゆっくりと弾いているうちに、今で言うスイープ、弦飛ばし、ストレッチなどの荒業を自然と身に付けてしまいました。時代的にもイングヴェイ・マルムスティーンが出た頃で彼の奏法をかなり参考にしました。今でも得意なネオ・クラシカル系の演奏は、この当時の経験から来ています。
 
結果として、作曲を習得したいがために、ろくに弾けない初心者の時から録音による正確さとバイオリン・ソロ曲の難しい運指を徹底的にやることになりました。この経験が誰に教わるでもなく一人で弾いているだけで上達が出来た理由かもしれません。その後、バンドに誘われて他の人とやるようになったのは、社会人2年生、エレキを買って6年目です。すでに、普通のロック・バンドでやる曲であれば練習しなくても弾ける程度にはなっていました。

ただ、これらの特異な練習方法が効率的だったのかは分かりません。大学生時代は録音のため、バイオリン・ソロ曲のため、毎日数時間弾いてたので、その練習量を考えると、練習方法はどうあれ、ある程度は上達して当然だったかもしれません。風呂と寝る時以外はギターを離さなかったと思います。今でも弾き始めるとそうですが、、、。

もちろん、その後、自分より上手い人に何人も遭遇して自分の力のなさを実感しましたし、感情を込めて弾くためには、さらに数段上の正確さが必要だと感じるようになったのは、もっとずっと後の最近です。

といった感じでエレキ購入から初心者の頃のお話しでした。
 

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rimix

今までのお付き合い(ネット上ですが)で、存じ上げておりましたが、さらに詳しく経歴を知ることが出来ました。
人それぞれギターに対する想いがありますね。
練習したのが、バッハのバイオリンのフレーズとは、ok-rockさんらしいです。
お食事の時も、ギターは手放しましょうね。
行儀が悪いですから…冗談です。(笑)
by rimix (2015-12-13 17:11) 

ok-rock

>rimixさん
コメントありがとうございます。
ブログは作品の発表場所としていたので、あまり自分自身のことは書きませんでしたが、ネタ不足で昔話を書いてしまいました(笑)
確かに、当時は食事の時もギターを手放しませんでしたね。今でも弾き始めると同じです。今日も8時間ぐらい弾いたかも? こりませんね(笑)
by ok-rock (2015-12-13 22:27) 

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