ギター改造:ストラト22F化 [楽器・機材紹介]
先週、ジャンクギターからパーツ取りの記事を書きましたが、欲しかったパーツはフレットとローズウッド指板。それを使って、ストラトキャスターに22フレットを追加する改造をしました。32年前にストラトを買って以来、ずっとやりたかった改造を実行しました。
まず、ジャンクギターからフレット抜きます。使うのは1本ですが、抜き方の練習をかねて3本抜いてみました。左から順番にささくれが減って、抜き方が上手になってますね。
ジャンクギターの21フレットから先の指板をノコギリで切り出します。ローズウッドは堅いですね。切るのが大変でした。
こちらは愛機のストラトの改造前。21フレット仕様です。
21フレットから先をノミやヤスリで切り出しました。
このネック、メイプル1ピース(裏からトラスロッドを入れるタイプ)に1.5mm程度の薄いローズウッドを貼った変わった仕様です。ジェフ・ベック・モデルなのですが、彼のギターもそうだったのでしょうか?
今回、延長する個所は、4mm厚のローズウッドをはめ込むので、メイプルも一部切り取りました。
ジャンクギターから切り出した指板をボンドで接着します。作業中に指板を割ってしまいました。失敗。まあ何とかなるでしょう。
ボンドが固まったら、ヤスリで削って指板の高さやアールを合わせます。スキャロップのためにフレット間はざっくりとへこませます。フレットも指板の幅に合わせてカットし、アールに合わせて曲げます。
フレットを打ち込みました。スキャロップもヤスリで仕上げます。
黒色のエナメル塗料を薄めて新しい指板に染み込ませて色合わせ。そしてボディーへセットしました。
完成です。付け足した感もなく綺麗に仕上がりましたが、22Fのストラトって何だかバランスが崩れて見えますね。
そして、この後、弦を張って弾いたら、ものすごい違和感。19Fあたりから先のポジションを迷ってしまいます。フライングVで22Fは慣れているはずなのに、ストラトだとまた感覚が違うようです。慣れるのに時間がかかりそうです。
余談ですが、22Fを追加したかった理由です。
ロック系の曲の場合、22Fがなくてもチョーキングで何とかなりますが、自分の場合、クラシックの曲を弾く時が多いので、ちょっと困ります。特にバイオリンでは、22FにあたるD音がよく出てきます。先日、カバーしたパッヘルベルのカノンも最高音はD音でした。チョーキングで対応しましたが、バロック曲なのにコブシっぽくてイマイチでした。この録音を後で聴いて、やっぱり22Fが欲しいと意を決したわけです。
なにはともあれ、自分にとっては代替えのきかない宝物のストラト。無事に完成して一安心です。
うわ!何という事を!恐ろしいことされてますね。
まさに予想外です。
途中、指板の色が違ってましたけど、ボディーにセットした写真からはキレイに仕上がってますね。
フライングVの修理といい、老後はリペアマンですね。
by rimix (2014-11-08 19:17)
>rimixさん
確かにネックを削る時は恐ろかったです。決意するのに20年ぐらいかかりました(笑)
でも、やってみれば意外と簡単でしたよ。
自分の指板は黒に近いローズウッドなのですが、最近は黒いのはとても高価で赤茶色のしか入手できないようですね。しょうがないので着色で色合わせをました。
リペアマン、いいですね。本当にやろうかな?
by ok-rock (2014-11-09 11:32)
ok-rockさん、こんばんは。
おお、大胆な改造ですね!
フロントピックアップの位置を見ると、もう1フレット行けそうですね^^
by KOVCH (2014-11-10 01:15)
>KOVCHさん
コメントありがとうございます。
部品の交換と違ってやり直しがきかないので、ちょっと度胸がいりました。
もう1フレットで23F仕様、それは思いつきませんでした。どうせ、オリジナルの改造なので他にない23Fは面白かったかもしれませんね。
by ok-rock (2014-11-11 23:58)
この改造は、私も予想外でした。
仕上がりも見事です。
ところで、同じフレット数でもギターが違うとやはり弾いたときの感じが違いますよね。
ok-rockさんの場合、長く愛用しているギターのフレット数が変わったので、違和感が大きいのかもしれません。
by TURKU (2014-11-15 00:30)