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宅録史14:電脳音楽を作れ [連載読み物]

自宅録音の黎明期を語る自分史の続きです。

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マックとVisionの導入で複雑化したMIDIの打ち込みのアレンジにより、カセットMTRでの録音作業は膨大な時間がかかるようになってしいました。いずれ来るであろう音声のデジタル録音用の機器が低価格化するまで、MTRを使用した曲作りを中断することにしました。

そして、路線変更をして手をつけたのはGeneral MIDI(GM)規格の曲作りでした。GMはシンセが変わっても曲の再生が可能となるように、シンセの音色の規格を統一したものです。これと、Standard MIDI File(SMF)と言うシーケンス・データーの統一規格を用いて曲を作れば、パソコンのデーターとして広く曲を配布することができます。当時は、デジタル音声は容量が大きくネットでの転送が難しかったこともあり、代わりにSMFは広く普及していました。今でも拡張子がMIDのファイルとして存在していて、シンセがなくてもムービープレイヤー等で再生が可能です。

GMの音源としてはスタンダードであるRoland SC-55Ⅱを買っていたこともあり、MTRを使わない作曲としてはちょうど良い選択でした。しかし、自分はギターを録音することが主だったので、ギターなしのシンセのみの曲作りは苦手でした。そこで、打ち込みの作業の向上のため、ギターMIDIインターフェースを買いました。これは、ギターに専用のピックアップを装着して、ギターの演奏をMIDI信号に変換してシンセを鳴らす機材です。

宅録史_14

これらを使ってGM曲を作り始めました(こちら)。迫力のないチープなGM音色で曲を作るためには、それなりのアレンジが必要でした。流行ものの16ビートっぽいリズムなどにトライしたりと改めて勉強もしました。

しかし、MIDIだけで曲を作るというのは楽なことであります。何度も録り直しが必要なMTRでの録音作業が不要なので、あっという間に曲が出来てしまいます。このため、ますますMTRから遠のいてしまいました。この時完成したGM曲は、シンプルで良い曲が多いですが、やはりギターがないと自分の曲ではないのような気がします。

 今回の機材:Roland GI-10


 今回の教訓:苦労をしないと報われない

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