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M1 Mac でPiaPro Studio [楽器・機材紹介]

今回はかなりマニアックな内容ですが、同じ悩みを持っている人も多そうなので書いてみます。M1 Mac(macOS 11 Big Sur)に非対応のPiaPro Studio(ボーカロイドを入力するプラグインです)を無理やりインストールして成功しました。


 Logic Pro&PiaPro Studio


以前、書いたようにPiaPro Studioでのボカロの入力はWindowsのノートPCでやってました(こちら)。最近、家族がノートPCを継続的に使う必要になったので、ノートPCをあけ渡すためにいろいろと調べてインストールに挑戦しました。3〜4時間悪戦苦闘しましたが無事に動きました。

結果から言うと、最新のアプリをインストールしてRosetta 2モードでLogic Proを起動すれば、裏技などは必要なく問題なくLogicのプラグインとしてPiaPro Studioが使えました。一応、備忘録として簡単にSPECと手順を書いておきます。

SPEC
・Mac mini(M1 2020)  & macOS Big Sur : Ver. 11.6
・Logic Pro : Ver.10.6.3(Rosetta 2で起動)
・PiaPro Studio : Ver.2.0.4.17(V3モード)
・ボカロ : MEIKO V3 

手順
1. 旧PCからボカロのライセンスを削除
 VOCALOID License Managerを起動してボカロのライセンスをディアクティベートする
2. 最新のボカロをダウンロード
 CRYPTONのホームページでログインして自分の登録製品のページからダウンロードする
3. PiaPro Studioをインストール
 ダウンロードしたファイルを解凍してPiapro Studio Installer.pkgを実行する
4. ボカロをインストール
 上記と同じ場所にあるVOCALOID3 MEIKO V3 Installer_n.dmgを実行する
5. Vocaloid APIをインストール
 購入時のインストールディスクのインストーラーからAPIのみをインストールする
6. ボカロのライセンスを取得する
 ”アプリケーション”→”VOCALOID”フォルダーにインストールされているVOCALOID License Managerを起動してシリアルナンバーを入力する
7. Macを再起動する
8. Logic ProをRosetta 2モードで起動する
 ”アプリケーション”フォルダーのLogic Proアイコンから”情報を見る”で”Rosettaを使用して開く”へチェックを入れてから起動する
9. ソフトウエア音源としてPiapro Studioを起動する
 “AU音源”→”Crypton”→”Piapro Studio AU”を選択する

この後、ボカロの入力が終わったらオーディオデーターに変換して、その後はPiaPro Studioは使わずにRosetta 2から通常のモードに戻します。

以上ですが、自分がハマったのは下記です。
・5をやらずにPiaPro Studioが起動後にAPIがないエラーとなった。ネットからのインストールにはAPIが含まれてないのは大きな罠でした。
・6で何度もエラー、何度かやり直したらできた。CRIPTONのサーバーが混んでいる様子?
・7の再起動をやらずにLogicでPiaPro Studioが表示されなかった

結果、問題なく使えているので良かったですが、なかなか上手くいかずにちょっと疲れました。Macは好きだけど、Windowsに比べてサードパーティーのアプリの対応が遅いのがたまに傷ですね。


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宅録史16:作曲システムを完成しろ [連載読み物]

久しぶりに自宅録音の黎明期を語る自分史の続きです。

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当時、PCの世界では急激な性能向上が始まりました。実は、前回買った自分のマックは、性能の要であるCPUをボードで入れ替えることが出来るため、CPUボードの値段の下落を待って入れ替える事を当初から計画済みでした。今までマック内では2トラック程度の再生しかできなかったのですが、これにより、10数トラックの再生が可能となりました。自分が作る曲では十分なトラック数で、これで常に悩まされたトラック不足から解消されました。

また、使える数は限られますが、マックの内部でソフトウエアのシンセやエフェクターを使う事も出来るようになりました。これらはハードウエアの機材を買うより桁違いに安いですし、フリーソフトも多いのでふんだんに使える環境となりました。特に、古いアナログ・シンセをシミュレートしたソフトの音は、自分にとっては中学時代の憧れの音そのものでした。

トラック数に余裕が出たこともあり、MIDIの打ち込みでのコントロールが難しい古いシンセ(CASIO CZ-1000、KORG POLY-800)もマック内へ録音してから、打ち込みの代わりにデジタル音声で編集することができるようになり、これも活躍できる環境になりました。

ただし、現在のようにPC1台でミックスダウンまで完結できるほどには、PCの性能は高くなく、すでに購入済みのデジタルミキサー(YAMAHA 02R)との併用のシステムとしました。すべてのデジタル音声とMIDIの打ち込みがマックから再生され、02R側でデジタル音声とシンセからのアナログ音声をミックスするシステムとしました。フェーダーやダイヤルを視覚で確認出来て、実際に手で調整できる02Rのメリットを生かしたい気持ちもあり、無理してPC内で完結するシステムとはしませんでした。

宅録史_16

このシステムで3rdアルバムを製作しました(こちら)。すでにギターは弾いておらず、自分としては中学生の頃に夢見たシンセやボコーダーのボーカルが主となるテクノ的なアルバムが完成しました。やりたかった事をやり切った自負はありますが、何でも出来る高度なシステムなだけに、とにかく緻密に作り込み過ぎてしまいました。結果には大満足でしたが、5年もの歳月をかけてしまい体力的にも精神的にも限界でした。

そして、完成と同時にギターに続いて作曲活動もギブアップしてしまうことになります。無理し過ぎて燃え尽きたことと体がもたないと感じたためです。その後、宅録を再開するのは10年後になります、、、。

 今回の機材:XLR8 MACh Speed G3 400、Sonorus StudI/O

 今回の教訓:やり続ければいつかは到達する
       (けどやり過ぎると力尽きるよ)

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"Cry out" feat. MEIKO [オリジナル曲:ボーカロイド]

作詞編ベース録音編エレキ録音編と制作過程を紹介してきたボカロのオリジナル曲が完成しました。今回は少し力を抜いた感じで哀愁のあるロックです。今回もオリジナルのイラストを使った動画を作ったのでご覧ください。


リンクはこちら → https://youtu.be/0TxY_xIFQIg

今回からMac miniとLogic Proを主とした新しい制作環境で作りました。今までの古い環境では作れなかったエレキの歪みを抑えた生々しいバンドサウンドを目指しました。まだまだ音作りには迷いがありますが、初めてにしては思った音に近づけたかなと思います。

とは言っても、いつも通りのポップなロック路線。曲作りとしはあまり変わってないとも言えますね。少しずつですが音の幅を広げて行きたいです。退職して時間はたくさんあるので、どんどん作っていこうと思います。

ドラムは打ち込みでLogic付属の音源。サンプリングも使ってます。いつものベースMaxon CP-9MXR M80 Bass D.I.+の組み合わせ。エレキのバッキングはいつものフライングV、アンプシミュはLine 6 Pod2.0でMarshall JCM800(1990年)のシミュレート、ボーカロイドは、MEIKO V3です。

動画と同じ音源ですが、いつものようにMP3もアップしておきます。

(製作期間 : 2021年9月) 

Copyright 2021 Katsumi Ochiai

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