楽器・機材紹介:BOSS ME-5 [楽器・機材紹介]
久しぶりの機材紹介は、エレキ用のマルチ・エフェクターのME-5です。バンドをやってた時にライブ用に使っていた物で、バンドをやめた以降は押し入れに眠ったままでした。オリジナルのバッキングでデモ演奏の動画を作ってのでご覧ください。
ME-5は1988年発売でBOSS初のマルチエフェクターだそうです。BOSSのペダル・エフェクターが直列につながっている構成で、コンプレッサー、オーバードライブ/ディストーション、EQ、コーラス/フランジャー、ノイズサプレッサー、リバーブ/ディレイの6個が同時に使えます。
リバーブ/ディレイ以外はアナログのようです。現在のマルチ・エフェクターのように、何十種類ものエフェクターを内部でつなぎ変えることは出来ず、アンプシミュレートもありません。音質は当時のBOSSのペダル・エフェクターに近いと思いますが、若干、チープな気もします。メモリー数は64です。
自分は歪み系を稀に使うぐらいでエフェクターはほとんど使いません。バンドをやっていた時もアンプで歪ませることが出来れば、基本はエフェクターは不要でした。しかし。練習スタジオやライブ会場にどんなアンプがあるかはその時次第です。歪みにくい小型アンプやRoland JCなどだと、ロック系のドライブサウンドは出ません。
いろいろ苦労しているうちに、ME-5を買ってアンプに頼らずに、いつも同じ音が出せるようにしました。ライブでは、クリーン2種類、バッキング用の軽い歪み、リード用の深い歪みの4種類をよく使ってました。いずれもコーラス・エフェクトを使ってます。当時、ボストンのギタリスト、トム・ショルツに影響を受けていた時期だからです。
今回、30年ぶりに押し入れから取り出してデモ演奏を録りました。まだ、当時のメモリーが残っていたのにびっくり。電池、長持ちですね。
演奏ですが、ドラムとベースはLogic付属の音源、サンプリングも使ってます。エレキはいつものストラト、ME-5で上記の4種類の音色を使ってアンプシミュはLine 6 Pod2.0でRoland JC 120のシミュレートです。
動画の演奏は録音作業からで後半のアドリブは気合の一発撮りです。ライブ用の音色なので録音ではバランスが取りづらくてはちょっと苦労しました。では、どうぞ!
リンクはこちら → https://youtu.be/SHgNh7lJt5A
(製作期間 : 2021年11月)
Copyright 2021 Katsumi Ochiai
Mac miniの使用感想 [楽器・機材紹介]
何度か記事にしてますが、音楽の制作環境の刷新でMac miniを導入しました。3曲ほど制作したので使用した感想を書いてみます。専門的なことは詳しくないのであくまでも個人の感想です。
新しいM1のCPUを積んだMacの性能が高いことはいろいろなところに書かれてますが、確かにその通りです。自分の曲制作ではCPUの稼働は20%以下で今のところ宝の持ち腐れって感じです。
使い方としてギターの録音が主でシンセサイザーも外部機材を使うことが多いのでプラグインの使用が少ないためだと思います。Logic Proには多くのプラグイン・シンセが入ってるので、折角、性能に余裕があるので使わないと勿体無いですね。今後は使って行こうと思います。
曲の制作以外でも普段の操作がとても軽快です。Windowsだとなんとなく操作がもっさりする時がありますが、いつもキビキビと動きます。Logic Proも含めて固まったりすることも一度もないので安定・安心感がとても高いです。
ちょっと良くないのはUSB関連です。USBメモリーの読み書きが遅かったり、アンドロイド・スマホが直接繋げられなかったりです。でも、肝心の音声・MIDIの入出力は安定しています。ワコムのペンタブもWindowsより安定しているので、一概にUSBがダメというわけではなさそうです。
参考に製作中のボカロ曲”I'm just going”のミックスダウン再生時のCPU状況です。
Logic Proのパフォーマンスメーター:負荷は高性能コア4つが20%ぐらい
前回のMacは20年以上使いましたが、今回も長く使えそうです。
ノートPC:Lenovo Y50 [楽器・機材紹介]
今回は3年ぐらい前から使っているノートPCの紹介です。普通のWindows PCなので紹介と言っても特筆することはないですが、自分の備忘録をかねて書いてみます。
リビングに置いて家族共用でネットを主に使ってます。音楽制作では動画制作(Corel Video Studio)のみで使ってます。最近までボカロの入力(PiaPro Studio)も使ってましたがMacへ移行しました。
7年前に子供のゲーム用として購入しましたが、3年前に子供がPCを新調したのでお古で自分が使うことにしました。当時はあまり調子が良くなかったのですが、去年、HHDをSSDに入れ替えたらとても快調になりました。
スペックとしては、CPU:インテルi7、GPU:NVIDIA GeForce GTX 860M、HDD:1TB、メモリー:8GB、15.6型4Kディスプレイって感じです。分かる人には分かると思いますがゲーミングPCです。なので、高性能なので7年経っても性能は高くて動画編集なども楽にできます。ボカロや動画編集でもCPUは20〜30%程度しか消費しません。
以前の記事にも書きましたが、元々付いていた光デジタルの出力で高品質の音を活用できるようになり、ますます便利に使ってます。動画制作の他にも多くのデーターはこちらに入っているので、主をMac miniに変えた今後も活躍が続きそうです。でも、Windows 11は対応外なのであと数年ですかね?
YAMAHA 02Rの電池交換 [楽器・機材紹介]
曲を作っていて調子が出て来たところに限って起こる機材のトラブル。トラブルの対応をしているうちに曲のアイデアを忘れてしまったりで困りものです。フォーン・コネクターの接触不良はわりとしょっちゅう起こります。まれに起こってダメージが大きいのがデジタル機材の電池切れです。
シンセサイザーやエフェクターなどの多くのデジタル機材は設定をメモリーに保存します。そのメモリーは内蔵電池で作動してます。大抵は小さなボタン電池ですが10年以上は持つようです。電池切れになるとメモリーがすべて消去してしまうので一大事です。多くのメーカーは電池が切れたら故障修理で販売店へ持ち込めとなってますけど、面倒臭いのでいつも自分で取り替えてます。
前置きが長くなりましたが、YAMAHA 02Rの電池が切れました。電源を入れたら電動フェーダーが踊るように動いたのでビックリ。その後、電池切れの画面が出ました。購入してから24年ですが2回目かな?忘れました。
さっそく、ネットで電池の場所と種類を調べて交換しました。電池切れの表示。洒落てます!
やっぱりですが、マニュアルを見て初期化して再起動
M1 Mac でPiaPro Studio [楽器・機材紹介]
今回はかなりマニアックな内容ですが、同じ悩みを持っている人も多そうなので書いてみます。M1 Mac(macOS 11 Big Sur)に非対応のPiaPro Studio(ボーカロイドを入力するプラグインです)を無理やりインストールして成功しました。
以前、書いたようにPiaPro Studioでのボカロの入力はWindowsのノートPCでやってました(こちら)。最近、家族がノートPCを継続的に使う必要になったので、ノートPCをあけ渡すためにいろいろと調べてインストールに挑戦しました。3〜4時間悪戦苦闘しましたが無事に動きました。
結果から言うと、最新のアプリをインストールしてRosetta 2モードでLogic Proを起動すれば、裏技などは必要なく問題なくLogicのプラグインとしてPiaPro Studioが使えました。一応、備忘録として簡単にSPECと手順を書いておきます。
SPEC
・Mac mini(M1 2020) & macOS Big Sur : Ver. 11.6
・Logic Pro : Ver.10.6.3(Rosetta 2で起動)
・PiaPro Studio : Ver.2.0.4.17(V3モード)
・ボカロ : MEIKO V3
手順
1. 旧PCからボカロのライセンスを削除
VOCALOID License Managerを起動してボカロのライセンスをディアクティベートする
2. 最新のボカロをダウンロード
CRYPTONのホームページでログインして自分の登録製品のページからダウンロードする
3. PiaPro Studioをインストール
ダウンロードしたファイルを解凍してPiapro Studio Installer.pkgを実行する
4. ボカロをインストール
上記と同じ場所にあるVOCALOID3 MEIKO V3 Installer_n.dmgを実行する
5. Vocaloid APIをインストール
購入時のインストールディスクのインストーラーからAPIのみをインストールする
6. ボカロのライセンスを取得する
”アプリケーション”→”VOCALOID”フォルダーにインストールされているVOCALOID License Managerを起動してシリアルナンバーを入力する
7. Macを再起動する
8. Logic ProをRosetta 2モードで起動する
”アプリケーション”フォルダーのLogic Proアイコンから”情報を見る”で”Rosettaを使用して開く”へチェックを入れてから起動する
9. ソフトウエア音源としてPiapro Studioを起動する
“AU音源”→”Crypton”→”Piapro Studio AU”を選択する
この後、ボカロの入力が終わったらオーディオデーターに変換して、その後はPiaPro Studioは使わずにRosetta 2から通常のモードに戻します。
以上ですが、自分がハマったのは下記です。
・5をやらずにPiaPro Studioが起動後にAPIがないエラーとなった。ネットからのインストールにはAPIが含まれてないのは大きな罠でした。
・6で何度もエラー、何度かやり直したらできた。CRIPTONのサーバーが混んでいる様子?
・7の再起動をやらずにLogicでPiaPro Studioが表示されなかった
結果、問題なく使えているので良かったですが、なかなか上手くいかずにちょっと疲れました。Macは好きだけど、Windowsに比べてサードパーティーのアプリの対応が遅いのがたまに傷ですね。
オリジナル曲のデーター保管 [楽器・機材紹介]
今回は完成したオリジナル曲のデーターを保存する記憶媒体についての雑感です。世の中の媒体はどんどん変わっていくのでなかなか大変です。
自分のオリジナル曲のマスターデーターは古いMacの形式(HFS)のCD-Rで保管してました。今のMacやWindowsでは読めないCD-Rです。今回、新旧Macが扱えるISO形式のCD-Rへデーターを焼いて新しいMacへコピーしました。168曲あるので2日がかりの作業でした。
40年近く曲作りをやっているので、世の中の記録媒体が変わるごとに曲を保存する媒体を変えてきました(と言うか変えざるを得ない訳です)。その都度、苦労して過去の曲をコピーしてきました。媒体の変遷はざっとこんな感じです。
・カセットデープ
・ビデオテープ(VHS)
・DAT(デジタルのテープです)
・CD-R
・HDD (or USBメモリー)
最初期に作ったカセットテープの曲は3、4回コピーされてきたことになります。テープは音質劣化もあるしコピーも難しいので大変でした。DAT以降はデジタルなのでコピーしても音質はキープできるので安心です。また、CD-R以降はPC(Mac)内でのファイルの扱いになるので管理が楽になりました。この時に過去の曲は全てリマスタリングして今に至ります。
ファイルはAIFF形式で統一してます。今までは、16bit/44.1kHzでしたが、これからは24bit/48kHzにします。
マスターのデーターは何かに使うという訳ではないでが、やっぱり自分にとっては大事な財産。記録媒体の変遷に巻き込まれて聞けなくなるのは避けたいですね。
Macのリモートコントロール [楽器・機材紹介]
そこで困るのが、Macのキーボードが届かないことです。キーボードが再生や録音ボタンの代わりなので演奏の前後に頻繁に操作します。
で今まではミニキーボード(鍵盤の方です)のCASIO GZ-5からMIDI信号でリモート操作をしてました。で、今回からミニキーボード(PC用です、紛らわしい!)のBUFFALO BSKBB700からBluetoothでリモート操作をしてみました。
Macのキーボードと同じように再生・録音以外も多くの操作ができるので便利かと思いました。しかし、テンキーがないのが失敗でした。テンキーに割り当てられたショートカットは多いのですが、それが使えませんでした。鍵盤の方に戻るかは、ちょっと悩み中です。
こんな感じで、テレワークで使ってた色々な機材を音楽制作に流用してます。というか、業務効率改善を方便に音楽制作に使えそうな物を買ってたわけですが、、、。
YAMAHA 02R ② [楽器・機材紹介]
まず、録音ですがマイクなどすべての入力は02Rでデジタル変換してPCへ送りPC内へ録音します。マイク・プリアンプの音色がお気に入りなためです。YAMAHAらしいクリアな音ですが、少し過大入力した時の音圧や音色の艶の出方がとても気に入ってます。デジタル機材でありながら、アナログ回路もとても優秀なのだと思います。
ミックスダウン時は02Rが活躍します。PCに録音した音声はPC内で音量の調整やオートメーションは設定しますが、PC内でミックスはせずにパラアウトのままデジタルで02Rへ入力します。PC内でのエフェクトもコンプレッサー等を数個使う程度で、それ以上はPCのパワーが足りなくて無理です。
同時にMIDIで演奏される外部のシンセ類はPC内へ音声として録音はせずに、アナログで02Rへインプットして02R内でミックスします。オートメーションの代わりに02Rや外部のシンセ類をMIDIで操作することも多いです。02R内にオートメーションを記録することも可能ですが、現在では使ってません。
このようにPCから再生される音声とPCからMIDIで演奏される外部のシンセが同期されて02Rへ入力され、外部のエフェクターも含めて、すべての音声が02Rでミックスされます。そして、ミックされた音をPCへ戻してミックスを録音します。信号の流れ下図です。
現在ではデジタル・ミキサーは、ライブで使われる一部のプロ用しかなく、02Rは音楽製作がデジタル環境になり、その後、急速にPCへ移行する過渡期に生まれた一時的な産物だと言えます。しかし、YAMAHAの技術と経験が詰め込まれた02Rは、数値では表せない音の品質を含めて、プロのクオリティーがアマチュアにも買えるという点では貴重な機材かもしれません。
ボカロ調声の環境改善 [楽器・機材紹介]
で、新しいMacになってもノートPCでやってます。実はボカロを入力しているアプリ(PiaPro Studio)が最新のMacのOSに対応してないんです。古くても新しくてもダメ、、、なかなか難しいです。
とはいっても作業環境を改善しました。今回からは、ノートPCの光デジタル端子→Macのオーディオ・インターフェース(Digiface USB)→ミキサー(YAMAHA 02R)とすべて光ケーブルでつないで音楽制作環境のモニタースピーカーで聴けるようにしました。
ノートPCに光端子が付いていたのと、Macに繋いでいるDigiface USBが、Macを通らずにPCから02Rへスルーするルーティングが設定出来るのがミソですね。
デジタル接続になったので格段に音が良くなりました。依然としてMacとノートPC間でデータのやり取りは必要ですがクラウド経由で瞬時にコピー出来るのでストレスなく作業ができるようになりました。しばらくはこれでやってみます。
YAMAHA 02R ① [楽器・機材紹介]
02Rは、最大入力40チャンネルのミキサーです。全チャンネルには4バンドEQとコンプレッサー(リミッター)が装備されてます。エフェクトは残響系を中心としたマルチ・エフェクターがエフェクト送りで2系統のみです。デジタルフォーマットはさすがに昨今の機材のように高性能ではなく24bit/48kHzまでです。自分は16ビット、44.1kHzで入出力してましたが、AD/DA変換は20ビット、内部処理は32ビットで余裕があるためほとんど歪むこともなく、設定に気を遣わずに作業が出来ます。
その他、もろもろの設定はすべてメモリーに保存できます。特筆なのは、21本のムービング・フェーダーが付いていることです。設定を切り替えると電動でフェーダーの位置が動きます。
我が家の製作環境での02Rの入出力について簡単に説明します。約半数のアナログ系のインプットにはマイク、エレキの他によく使うシンセ、エフェクター類をつなぎっぱなしにして、製作中はいつでも音が出るようにしてます。4系統(8チャンネル)あるAUX送りは、内部・外部のエフェクターやパッチベイにつなげてあります。また、スピーカーやヘッドフォンなどもつなげてます。残りの16チャンネルはPC(マック)と入出力双方をデジタル(ADAT)接続しています。
さらに補助的なインプットがアナログ2系統・デジタル3系統あり、CDプレーヤーなどの他、PCから別系統のデジタル接続もしていて、複数のアプリを立ち上げる時に重宝してます。つまりは、音のすべての入出力を02Rで操作が出来るようにしています。
マックとの連携は続編で、、、