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"坂を登る" 作詞編 [ボーカロイド曲:制作中]

また、ボカロ曲の製作を開始です。いつものように歌詞の紹介からです。

Sakaonoboru Music

前回の曲はアコギの伴奏の小曲でした。ロック系に戻ろうかちょっと悩みましたが、今回もアコギで行きます。それも、いかにもなアコギの伴奏を前面に出したフォークソング風にしようかと思います。でも、自分風だとちょっとロックテイストかな?

で、歌詞もそれっぽく、季節的にも旅立ちをテーマに書いてみました。冬の間は歌詞も暗くなりがちですが、春っぽく前向きですね。とは言っても、いつものパターンでそんなに明るい曲調にはならないと思いますが。

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  坂を登る

夢をさがしながら歩いてきた 僕たちは今も変わらないはず
だけどいつのまにか時が流れ 春が訪れて別れがくる

凍る冬もうだる夏の夜も 土砂降りの雨も濡れて歩いた
学び遊び共に時を過ごし 今はそれぞれの道へ向かう

この坂を登り旅立つ 歩きなれた道だけれど今は険しいよ
僕達は何を残した 振り返ると君が見える気がしたけど

この坂を登り旅立つ 僕達ならいつの日にかたどり着くはずさ
共に走り抜けつかんだ 僕達には絆がある信じている

坂を登る僕のその先には 果てしない道があるのだろうか
けれど僕の中にあり続ける 僕らの夢と共に
花が舞う坂を登って行く

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(製作期間 : 2020年2月~) 

Copyright 2020 Katsumi Ochiai

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宅録史7:すべて機械にやらせろ [連載読み物]

自宅録音の黎明期を語る自分史の続きです。

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MTRを駆使してひたすらギターやシンセを実際に弾いて多重録音してましたが、すぐに限界が訪れました。この時点で機械が演奏してくれるのはドラムマシンのみ。ギターは、そこそこ弾けるようになってきましたがシンセやベースは難しい。そして、何よりも、すべての楽器を録音してみないと、今作っている曲が良いのか悪いのか自分でも判断出来ないのが問題でした。

作曲の過程は、完成図が最初から出来ていることはなくて、ひたすら試行錯誤の繰り返し。アレンジを変えるごとに「演奏を練習、そして録音」を繰り返さなければなりません。重ねる楽器が増えアレンジが複雑になるにしたがって、1曲作るのに果てしなく時間がかかるようになりました。曲の完成の見通しが立たなくなり、この頃、何ヶ月も取り掛かったきり結局完成しない曲が山のように貯まってきました。

そして、転機がやってきました。Rolandから格安(と言っても約13万円)のシーケンサーMC-300が発売されたのです。MTRの時と同じように、これで何が出来るのか何も分からないままお茶の水まで買いに行きました。

今でこそシーケンサーはパソコン上で動くアプリが一般的ですが、MC-300は単体の機械です。その機能はMIDIの打ち込みのみで、それさえも機能は現在の初心者用アプリの10分の1(100分の1?)もありません。もちろん、オーディオの録音も出来ないので、シーケンサーとMTRを同期して、ドラム、ベースと簡単なシンセの伴奏をMC-300へ打ち込み、ギターは今まで通りにMTRに録音します。MTRの1トラックにはシーケンサーとの同期信号を入れるため、残りの3トラックしか使えなくなってしまいました。

シンセはCZ-1000では役不足なので、CASIO VZ-1を買いました。これは、あまり売れなかったモデルですが、当時、爆発的に売れていたYAMAHA DX-7は高くて買えなかったので、こちらになりました。値段相応で、ベースやピアノなどの音色はとてもリアルとは言えませんでしたが、同時に複数のパート(チャンネル)を1台で演奏出来るようになりました。

宅録史_07

これで、ギター以外は録音しなくても済むようになり、作曲も録音も作業時間が約10分の1に短縮しました。特に、試行錯誤せずとも、打ち込みのエディットでいかようにも変えられるようになったのが利点でした。ただし、英数字しか表示されない小さな液晶でエディットするのは、かなりの専門的なMIDIの知識が必要ではありました。

これで自分のギター以外のパートはすべて機械に演奏させることが出来るようになりました。まさに機は熟しました。この時作ったハードなインスト3曲は、とうとう作りたかった物が作れたと言えます(こちらこちらこちら)。

 今回の機材:Roland MC-300、CASIO VZ-1

 今回の一言:機材の進歩は、作曲の習熟よりも早い
(どんどん勉強しないと機材を買ってばかりで1曲もできなかったりして)


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"降り積る雪の中" ボカロ調声編 [ボーカロイド曲:制作中]

先週公開したボカロのオリジナル曲"降り積る雪の中"、いつものように製作後記です。今回はボカロの歌わせ方、調声の過程を音声で紹介します。


今回の曲は、歌が前面に出たアレンジなのでボカロを歌わせるのが難しかったです。いろいろとパラメーターを調整していくのですが、その過程を紹介です。

先月、ボカロの調声のやり方を記事にしました(こちら)。アプリ(Piapro Studio)の画面を取り込んで解説しましたが、肝心の音はなしでした。なので、前回の記事とリンクする形で調声していく過程の音を紹介します。ボカロの歌は曲の冒頭からの抜粋です。

1.調声前
 何も調節してない状態ですが、ボカロはそれなりには歌ってくれます。

2.音色の設定
 Gender、Breathiness、Brightness、Clearnessの4つのパラメーターで音色を決めます。少しクリアな音色にしました。

3.音量の設定
 Velocity、Dynamicsのパラメーターで強弱をつけます。少し表情がつきます。

4.アクセントの設定
 accent、legato、ディケイ、アクセントのパラメーターでさらに強弱の表情を付けます。

5.音程の設定
 ベンド、ビブラートのパラメーターで人間らしく音を揺らします。ここまででPiapro Studio内での調声は終わりです。

6.エフェクトの追加
 最後にブレス(息継ぎ)を加えて、ミックスダウン時にコンプレッサーやリバーブなどで調整して完成です。

順番に聴いて行っても微妙な差であまり違いが分からないとは思います。でも、その微妙な差で完成時のクオリティーがかなり左右されます。なかなか難しいです。

いつものようにトラックの構成も書いておきます。

Furitsumoru PianoRoll

 シンセサイザー ドラム Roland XV-3080 : 1トラック
 シンセサイザー シンセ類 Roland XV-3080 : 5トラック
 ベース : 1トラック
 アコースティック・ギター : 1トラック
 ボーカロイド : 2トラック

(製作期間 : 20201月) 

Copyright 2020 Katsumi Ochiai

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"降り積る雪の中" feat. MEIKO [オリジナル曲:ボーカロイド]

作詞編アコギ録音編と制作過程を紹介してきたボカロのオリジナル曲が完成しました。アコギをバックに切ないラブソングの小曲です。今回もオリジナルのイラストを使った動画を作ったのでご覧ください。


リンクはこちら → https://youtu.be/us5GodGsZuQ

今回の曲は1年ぶりのアコギの伴奏、しかも他の楽器を抑えて弾き語り的なアレンジです。ロック系が多い自分としては珍しいです。

アコギはコンデンサーマイクで録りますが、とても繊細な音色が録れる半面、わずかなノイズなども入りやすくて、とても気を使います。今回も苦労しましたが、とても良い音色で録れたので、苦労した甲斐はあったかなと思います。

次の曲もアコギを使いたいなーと思いつつ、やっぱりロック的な曲の方が自分らしいかなと思い悩み中です。

演奏ですが、ドラム、シンセ類は打ち込みのシンセ(Roland XV-3080)。いつものベースTASCAM BS-30MXR M80 Bass D.I.+の組み合わせ。アコギはいつものMorris W-25でマイク(RODE NT1-A)録りです。ボーカロイドは、MEIKO V3です。

動画と同じ音源ですが、いつものようにMP3もアップしておきます。

(製作期間 : 2020年1月) 

Copyright 2020 Katsumi Ochiai

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"降り積る雪の中" アコギ録音編 [ボーカロイド曲:制作中]

ボカロ曲の製作、作詞編に続いて、アコギのバッキングの録音風景を動画で紹介です。

久しぶりにアコスティックな曲を作りたいと思ったものの、そのためには苦手なアコギを弾かなければならず、今回の録音は大変でした。テンポが遅くて簡単なコード弾きですが、録音となると繊細な音色の違いやノイズの抑制など、とても気を使います。

演奏者として「弾きたくないなー」と言う気持ちが作曲者としての「曲として必要だから弾くべし」の気持ちが勝って、結局の所、四苦八苦して弾くわけです。いつもながらの葛藤です。

動画の演奏ですが、曲の中盤でAメロからサビの抜粋です。ドラムは打ち込みのシンセ(Roland XV-3080)。いつものベースTASCAM BS-30MXR M80 Bass D.I.+の組み合わせ。アコギはいつものMorris W-25でマイク(RODE NT1-A)録りです。録音作業中の動画ですが音の方は複数のパートから編集しています。では、どうぞ!


リンクはこちら → https://youtu.be/K8zz9lNUHtw

(製作期間 : 2020年1月~) 

Copyright 2020 Katsumi Ochiai

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